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マークシート マークカード(2)

  • 小西東次朗
  • 2017年2月23日
  • 読了時間: 2分

 今、用紙の事に触れていますが、マークカードやマークシートに使われる用紙の種類にはOCR用紙と上質紙が主に使用されています。一般的なコピー用紙などは使用しません。なぜかという事は後ほど述べます。ちょっと高価なOCR用紙はOCRで読み込むための用紙として開発使用されています。そこ印刷されている色は独特なインクで、ドロップアウトカラーと読んでいる種類のもので、人間の目では見えますが、OCRやOMRのセンサーには見えない印刷色なんです。これらの色で設問や文章などはいくら書いてあっても全く機械には反応しません。鉛筆で書いた文字やマークだけが機械には見えているように写ります。黒のドロップアウトカラーもありますが、ほとんど使用しません。

OCR用紙は湿度の変化に大変強く、伸びたり縮んだり湿度の変化が出来るだけ少ないように紙の質を考えて作ってあります。経年変化には非常に強い用紙なんですね。その次に上質紙が湿度の変化に強いんですが、長期の保存や、梅雨時などでは僅かに変化します。OCR用紙や上質紙の具体的な気温や湿度の変化の仕方はここでは明らかにはしません。(用紙のメーカーでご確認を)価格的にはOCR用紙が高くて,上質紙、コピー紙となります。なぜ今までそんなに高い用紙を使用するのかといいいますと、書き込まれたデータを正確に装置を通して取り込むという基本的な考えからです。まず信頼できる用紙に書き込んでこそ信頼できるデータとして受け入れましょうという考え方なんです。どれだけ変化するか分からないコピー用紙を使用したのでは、そのデーターがまず信用できないと言う事なんですね。ただ、本当に大事ではないデータを入力しさえすればいい、多少間違っていてもコストが安くつけばいいではないか、という扱いのデータ入力であれば、コピー紙もいいかも分かりませんね。ここはそれぞれ運用をされる方の考えによるところです。


 
 
 

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